Japan Soccer 50年

2012年9月24日月曜日

なぜサッカーの監督が審判諸氏に執拗な抗議をするのだろうか?(1)‏




こんにちは! 蜻蛉です。大相撲秋場所もきょうが千秋楽、全勝大関日馬富士と一敗横綱白鵬が結びの一番で対戦します。待望久しき新横綱誕生もありそうですね。
 さてきょうは、少し気になるJリーグの試合における、監督の退場問題について、話し合いたいと思います。

 ペルーでは日常茶飯事のように思っていましたサッカー監督退場劇が、Jリーグにおいても演じているのには驚きました。

現在Jリーグの監督には、世界的にも百戦錬磨の名選手として活躍していました、名古屋グランパスエイトの“ピクシー”ドラガン・ストイコビッチや鹿島アントラーズのジョルジーニヨがいます。そのような経験のある人が、審判の誤審を見逃すコトはまれです。その彼らが主審と副審に対して、執拗なぐらい抗議するのは、その理由があるからだ、と私は思っています。

彼らだけではない、他のクラブの監督(外人だけではなく日本人もです)も同様な行為で退場させられ、指揮停止処分と制裁金を果たされているのです。

どうしてこのような行為が、何年も何年も、繰り返し繰り返し、されているのでしょうか? 

日本やペルーだけではありません。欧州や南米というか世界中で、このような行為が繰り広げられているのです。

私はこのブログにて、6月に「わたしがルールブックだ」という、二出川延明(昔のプロ野球パリーグの審判部長)さんの名言を表題に審判とルールの解釈について記載しました。そこでは、ルールが審判を支えているのではなく、審判がルールを支えているので、ルールの解釈に自由があるコトと、また、監督や選手にも審判の誤審を許せるトレランス(寛容)を要求しました。

しかし、現実のサッカーの試合では、審判諸氏の明らかな誤審が目立っています。一時期は、選手が偽装したプレーで、審判の誤審を誘発するコトがたびたびありました。その後遺症か? 現在では、偽装でないプレーまで偽装にしてしまっているコトもたびたびあるのです。

サッカーの試合で特に問題になるのは、PKとoff-side に加え、ゴールインか否かの判定と退場に関わるプレーなどが挙げられます。

私がペルーでプレーしていたとき、よく審判諸氏と議論しました。そのわけは、私のポジションはアウトサイド・レフト(左のウイング)で、相手のオフサイド・トラップに対抗するため、自分なりに、陸上競技のスタートダッシュのように如何にして味方の選手がボールを蹴る瞬間に飛び出すか、研究してきました。位置が、タッチライン沿いですから、相手の防御ラインも味方のパスも、線審と同様によく見えます。ですから日本でプレーしているころは、オフサイドをとられるコトはほとんどなかったのです。

ところが、ペルーでは、同じプレーがオフサイドになってしまったのです。その場では少し抗議しましたが、何度もとられるので、その線審がフリーのとき、「なぜ、私のプレーがオフサイドなのか?その理由を聞かせて欲しい」と訊ねました。

 「貴方は相手の後ろでオフサイドの位置にいたからフラッグをあげたのです」と応えたので、「どの瞬間、私はその位置にいたのですか?」と問いただしたのですが、その審判からはそれ以外の応えは得られなかったので、逆に、「味方の選手が私にパス(キック)した瞬間、私の位置を、貴方は見ていましたか?」

ちょうど話し合っているとき、主審だった人が前にきたので、私は紙に書いて、説明し、ようやく納得してもらいました。「自分の武器をもぎ取られた」と冗談を言って別れたのですが、そのとき以来、その主審とはどこで出会っても気軽に話し合える仲になっていました。彼がプロリーグの審判になったときにも祝福しました。

この線審の場合は、オフサイドの解釈の誤りに原因があったのです。もし私が議論しなければ、彼は誤っているコトを知らずに審判の仕事を続けるところだったのです。これと同じコトが、Jリーグの監督が主審や副審に執拗な抗議をする理由があるのです。なぜならば、その審判の判定の瞬間に、その審議をしないと、審判諸氏も、誤審に対しての反省もなければ、同じようなケースで繰り返し誤審をするコトになるのでは、と考えられるのです。

先日ペルーのクラッシコの一つスポルティング・クリスタル(現在トップ)対ウニベルシターリオ・デ・デポルテ(La U)の試合をインターネットで観てましたら、試合は1−0でLa Uが勝っていましたが、La Uのペナルティエリア内で3回PKと思われるプレーがありました。その試合の主審は、最初は相手の脚を引っかけた、明らかなPKを取らず、2回目は相手を明らかに押し倒したのですが、偽装行為と取られイエローカード、3回目は相手の背後から胸を反らしてジャンプヘッド、相手は偽装行為のように前に倒れ、主審は大げさなジェスチャーでPKを取ったのです。

この主審の行為に元国際審判員で、現審判委員会委員長も「目くらでも見える」と皮肉ったコメントをしていたほど、最悪な判定を下したのでした。最初の2回が本物のPKで、3回目が、もしPKになるとしたら、CKやFKではヘッドでは守りようがなくなってしまうのでは、と思われるほどでした。

 それだけではありません。PKの仕方にも問題があったのです。クリスタルのキッカーは助走を3歩し、ボールを蹴るふりをして一旦止め、その瞬間GKは右側に飛び倒れたとき、インサイドで反対側にキックしてゴール。GKは直ぐ抗議したのですが受け
入れられず、試合の結果は1−1で終了。

 PKの仕方については、私が受講した指導者資格の講義で、FIFA審判のインストラクターから「PKの際、助走から途中止めてキックする行為は禁止されている」という説明と文書にも記されていたのに、その後に、それらしき行為がありながら、主審はゴールを認めているのはどういうコトなのだろうか?

 まだまだありますが、これらについては次回に話し合いたいと思います。

 グラシアス! アスタ・ラ・プロクシマ

 お知らせ: 蜻蛉こと竹嶋住夫のメールアドレスは、

       sumiotakeshima@yahoo.co.jp

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