
こんにちは! 蜻蛉です。 期待されたフットサル日本代表は、後半戦に素晴らしい勢いでウクライナ代表を追い上げましたが、前半の大量失点(0−6)がたたり、3−6で敗れました。しかし負けたとはいえ、フットサル日本の明日の可能性を感じさせる、立派な試合をしてくれました。
さて、日本サッカー界にとって明暗を握るとも言える試合が、明日(14日)の午後3時半(日本時間の午後8時半)、炎天下の中東オマーン(マスカット)にて、2014年ブラジル開催FIFA・W杯アジア最終予選の後期第1戦、サムライブルー日本(1位、勝ち点10)がオマーン(2位、勝ち点5)と対戦します。
きょうは、表題に示しました「猛暑」という、外的なファクター(要素、素因、要因)が、どれほど試合の結果に影響を及ぼすか? その問題について話し合いたいと思います。
私が住んでいるペルーの首都リマは太平洋に面していますが、南米大陸を縦断する有名なアンデス山脈には、クスコ、アレキーパー、プーノ、ワンカーヨ、アヤクーチョ、カハマルカといった海抜3千メーター前後に位置するペルーの主要都市があります。それに、赤道に近い猛暑の、海岸地帯のピウラ、アマゾン川流域のイキートスやプカルパといった都市もあります。
ペルーのプロサッカーチームは、戦術、技術、体力といったサッカーの3大要素に加え、高地対策、猛暑対策といった2次的な要素をも考慮した練習や試合の計画を立て準備しなければならないのです。
たとえば、現在南米でもW杯の予選(ブラジルを除く、9ヶ国2回戦総当たり)が行われていますが、ボリビアのラパス、エクアドルのキトー、コロンビアのボゴタといった高原都市での試合もあり、他の国の代表チームを悩まさせているのです。
小野や高原等の日本代表選手がエクアドル開催のFIFA・W杯U−17出場のため、時差調整にてリマで合宿した際、日本サッカー協会のスタッフの方から、「高地対策」「猛暑対策」「時差の対策」といった、3つの資料を私はいただきました。
その資料の「対猛暑編」には、特に、灼熱による脱水症状とそれの予防と対応策が記載されていました。その資料は手元にはありませんが、酸素と気圧に関係する高地と同様に、猛暑の対応も短期間で順応させるのは、相当に厳しい条件であると考えられます。
それに今回のオマーンは、現在1位の日本を追う立場にあり、充分すぎるほどのモチベーションがあるコト。一部の情報によれば、オマーンは国を挙げて、日本にプレッシャーをかける戦略を考えているようです。
どう考えても、サムライたちが日本や欧州で戦うような、ゲームを支配する動きのある展開ができるとは思えません。むしろ体力の消耗を避けるために、無駄な動きをできるだけ少なくし、隙をつくらぬよう守備を固めながら時間を上手に操作し、わずかなチャンス(セットプレーも含めて)を活かして結果を出す以外、日本代表の現在の状態から見て、勝つ方法はないと思われます。
セットプレーといえば、オマーンにとっても得点のチャンスですから、パッシングゴール同様またはそれ以上十分警戒しなければなりません。どちらにせよ、ピッチの11人が集中力を高め、たとえ1人でも虚をつくらせないようにするコトです。
ザッケローニ監督がどのような作戦を練っているのか? それに個々の選手が、この暑さにどれだけ耐えうるのだろうか?これは監督自身もはかりえない課題です。それだけにこの試合の予想は立て難い、と言わざるを得ないのです。
トルコ開催のFIFA・W杯U−20のアジア予選に出場している日本代表U−19は、アラブ首長国連邦(UAE)にて、準々決勝でイラクに敗れ、三回連続出場権を逸したそうですが、やはり猛暑の影響が多少なりともあったようです。
今回の試合は、同じような条件の、ヨルダンとイラク戦が後に控えているコトからして、猛暑の中で、サムライブルー日本がどう戦うか? それがザックジャパンの見どころだと思います。
日本代表の選手たちには、ぜひ後の残りの試合に繋がる、猛暑を吹き飛ばすような逞しい試合をしてもらいたい、と願いをこめてこのページを閉じることにします。
「がんばれ!! サムライブルー、ザックジャパン」
グラシアス! アスタ・ラ・プロクシマ
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