Japan Soccer 50年

2012年11月24日土曜日

フィジカルトレーナーの使命 2/2


 こんにちは! 蜻蛉です。 今日は国立競技場で、Jリーグ昇格を賭けた大事な一戦、J2の千葉対大分、の試合が行われます。、生憎の雨ですが、現在両チームの持っている力を存分に発揮し、悔いのない試合ができますよう健闘を祈っています。


 さて、きょうは前回に引き続き、サッカーの「フィジカルトレーナーの使命」について述べたいと思います。

 前回のつづき:

 フィジカルトレーナーはたとえアマチュアであっても、選手という人間の生命をあずかるのですから、その仕事の使命は、プロと同様重大です。日本の学校では、おそらく、コーチか先生または生徒がその使命というか役割を受け持っているコトでしょう。

 フィジカルトレーニングは医学的にも生理学や心理学と密接に関係しています。もちろん技術や戦術にも関係しています。ですから、監督やコーチの立場とは別の角度から客観的に観られる専門トレーナーが絶対に必要なのです。

 学校では部の予算に限度があり、良いと思っても、グラウンドの芝生と同様に、実現させるのは困難を要していると思います。そのかわりに、フィジカルトレーニングの講習を受けた体育大学の学生に実習指導してもらうのはどうでしょうか?

 2001年11月、ペルーのリマ市で、FIFA公認インストラクターである、ミリヤン・ミリヤニッチ(元ユーゴスラビア)の特別講習会がありました。

その講習会にて、青少年の育成とその指導で重視していかなければならない幾つかの課題を挙げました。そのなかで彼は、

 「プレーヤーの体力および精神面での回復は大変重要な課題である」

コトを特に強調していました。

 サッカーのレベルを上げるには、フィジカルトレーニングが重要であるコトを前に述べていますが、同様に、トレーナーの使命は、人の生命をあずかり、創造性の開発から人格形成にも関わる、大変デリケートな仕事で、責任の重い仕事でもあるのです。そのため、練習や試合だけでなく、選手の私生活から普段の行動まで考えて管理しなければなりません。特に、選手の健康状態を知るためには、医師の協力が絶対に必要です。また、チームを受け持つ監督やコーチとの連携と相互理解も不可欠なのです。

 繰り返しますが、日本のサッカー界がフィジカルトレーニングとフィジカルトレーナーの仕事の重要性を理解し認めて、一般の各クラブや学校の部活動にその専任者が当たるようになれば、それだけでも日本サッカーのレベルは高揚します。また、監督やコーチのレベルも相当に上がります。それに日本人は向上心がありますから、フィジカルトレーニングも外国でできた理論だけに頼らず、独自の理論を確立できるようになるコトが期待できます。

 

 エネルギーの再生や回復を生理学的角度から研究されていますが、気功と中国拳法の技を活かすコトによって容易にクリアーできる可能性もあります。

 これまでのサッカーは、頭や心で考えて、行動に移してきていますが、私が考案している『土俗的な忍者式サッカー』の真髄は、「モノゴトを腹に考えさせ、腹で行動せよ!」という「腹」すなわち「丹田」の哲学なのです。

 その哲学で武装した土俗的な忍者こそ、日本サッカーが理想とする選手の姿です。

 グラシアス! アスタ・ラ・プロクシマ

ありがとう! つぎの機会にお会いしましょう。という意味のスペイン語です。 

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